2024年6月15日(土)第8回東京文芸部「書く会」を本郷三丁目のレンタルスペースで開催しました。
今回は7名(私:1人・男性:5人・女性1人)の参加でした。
今回は小説を書いた方が4名、脚本を書いた方2名、感想のみの方が1名でした。
皆様、ご参加ありがとうございました。
また、ご事情があって来れなくなってしましまった皆様もぜひ次回お越しくださいね。ご参加お待ちしております。
本日のワークショップ
本日も創作体験ワークショップをやりました。※東京文芸部では、せっかく集まっているので一人ではできない体験をしようというのをコンセプトにしたワークショップを時間があればやります。
今回は木下龍也さん連載で企画されている「群像短歌部」のお題をもとに、みんなで短歌を考えようという感じではじまりました。(お題は第十二回「ふわふわ」第十三回「マクナドナルド」第十四回「名前」でした)。
いいのができたら実際に応募しましょうということでやってみたのですが、短歌って難しいですね。その場応募は誰もいませんでした(笑)誰かあのあと応募した方いるんでしょうか……。
本日の創作物
今回の作品は上記のワークショップのお題の中から着想をえて書いた方もいれば、もともと持っていたアイディアで作品を書いた人もいました。
皆さんが創作していただいた中から、掲載許可をいただいた作品を掲載します。書き終わっている人、途中の人、いろいろいますが1時間でよく頑張って書きました。
コント「Youtuberになりたい」
声を聴く
Named
「ふわふわ・マクドナルド・名前」
「無題」
「早く来たおかげで時間いっぱいあるなぁ」と宇野が気丈に喜んで見せたが、誰の顔にも、もっと遅い飛行機に乗ればよかったという後悔が疲労とともに滲み出ている。
改札前のベンチに座って各々スマホを見ていたが、いつまでもそうしているわけには行かないので、誰が言い出したともなくビール博物館に行く方向で話がまとまった。「あぶねえ、ビール博物館忘れてた」「ビール博物館行かないと札幌来た意味ないよね」赤坂と江崎はビールが飲めない、宇野は酒自体飲めない、僕は数回ビールを飲んだことあるけどカシオレの方が好きである。
昼から降り続いていた小雨は本格的な夏の夕立に変わっていた。調べたところあと一時間は続くらしい。札幌駅入口の庇から、白く煙って見えるほどの雨の中に江崎が走って飛び出し、五メートルほど行った地点で急にUターンして庇の中に逃げ帰ってきた。
「だめだこりゃ」
「見れば分かるだろ」
「イオンあるじゃん」黙ってグーグルマップを見ていた赤坂が突然嬉しそうな声を上げた。
「北海道来てまでイオンかよ」地元にイオンしか遊ぶ場所がなかった宇野がもはや苛立ちを隠すことなく赤坂に食ってかかる。
「じゃあビール博物館行く?」赤坂が挑発するように言い返すと、宇野は
「確かにイオンくらいしかないよな」とあっさり折れた。清々しい折れ様だった。
電車で一駅行って、改札を出てすぐのところにイオンはあった。地元の小学生の集団とともに、頭をバッグで守りながら入口に駆け込む。
終わりに
終わったあとは、予定が空いていた6人で飲み会にいきました。
とても楽しかったです。